初めての入賞カップ

小学校一年生から少年野球を続けてきた息子の、小学生としては最後となる大会が先日終わりました。
息子の代の選手達は、一人っ子と長男が多かったせいか、おっとりとして優しい子ばかりでした。だからと言う訳でも無いのでしょが、いまいち勝負に拘りが無く、負けて悔しい思いをすることが多かったのです。低学年チームとして色々な大会に出ていた頃から、毎年負け越していました。
六年生となった今シーズンもそれは変わらず、ここまで賞とは縁のないチームでした。ところが、最後の最後で、何とBブロック3位という表彰状とカップをいただくことができました。
この大会はトーナメント方式で勝ち上がっていくのですが、ちょっと変わったところがあります。普通は一回戦で負けたらそこで終わりなのですが、この大会は一回戦で負けたチーム同士でもBブロックというものを作り、そこでトーナメントを行って優勝を争います。そのBブロックでの3位ですから、実は大して自慢できる賞でもないのが正直なところですが、そんなことはどうでもいいんです。
閉会式で、表彰状と小さなカップをもらった選手達の満面の笑み。今までずーっと無冠だったチームがようやく手にした小さなカップ。全員が順番にカップを手に持ってその重みを味わい、表彰状を眺め、皆で写真に収まる姿はホントに嬉しそうでした。
我々コーチ陣としても、なかなか勝たせてやれなくて申し訳なく思い続けていたのですが、これで少しは肩の荷が下りた気がします。息子が二年生の頃からコーチとしてお手伝いを始め、ここまで随分と自分の時間を犠牲にしてチームに関わってきましたが、色んな苦労は吹き飛びました。やってきて良かったです。
小学生としての野球は終わりましたが、彼等の野球人生はまだまだ始まったばかりです。中学になっても、野球で多くの喜びを得てもらいたいなと、切に思う次第です。