エタノールかディーゼルか

今朝の日本経済新聞の一面に、「エタノール燃料普及促進」という記事がのっていました。石油への依存を中長期的に下げるために、植物を原料とするバイオエタノールとガソリンの混合燃料の利用を促す総合的な対策を政府が講じる、という内容です。
具体的には、対応車の普及のために技術指針を策定したり、混合燃料のエタノール部分に税控除を検討したり、沖縄でのサトウキビ増産へ財政支援なんかも考えているそうです。日本ではエタノール混入が3%までに規制されているそうで、これを10%まで認める方向で法改正も検討中だそうです。
ようやく重い腰を上げたか・・・遅いんだよなぁ動くのが、という感じですね。さすがにここまで原油が高騰し、ガソリン価格が毎月のように値上がりするようになっては、政府も動かざるを得なかったんでしょう。
実際のところ、ガソリン代がかつての1.5倍くらいになってますからね、エタノール燃料普及促進の動きは歓迎です。ウチの306Breakは勿論対応車種じゃないのでエタノール混合燃料が使える訳ではないですが、原油に依存しない燃料が使われる率が高くなるというのは、ガソリン価格の高騰を多少なりとも冷やすには、効果があるんじゃないかと。(そういえば、石油メジャー各社の決算見ると天文学的な利益になってましたねぇ。ったく、ほどほどにしとけっての。)
エタノール燃料の普及で有名なのはブラジルですが、新聞の記事によると、エタノール混合率は20〜25%が義務付けられており、エタノール100%の燃料も販売されているそうです。GMなんかは、ガソリンとエタノールの両方に対応した車種をブラジルで販売していますし、トヨタも対応せざるを得なくなって検討しているんじゃなかったかな。我がプジョーのフランスも、6〜7%の混合率だそうです。
こういう世界の情勢からすると日本の対応はいかにも遅い感じですが、何もやらないよりは全然マシだと思いますので、政府及びトヨタあたりが積極的に動いて、どんどん普及させてもらいたいものです。
将来的には、普段はエタノール燃料を使い、走行会の時には贅沢してガソリン100%の燃料を使う、ってなことになるんですかねぇ。
しかし、エタノールもいいですが、日本ではすっかり悪いイメージになってしまったディーゼルを改めて見直し、普及させるってのもいいと思うんですがね。フィアットやらプジョーには、結構良さげなディーゼル車がありますからねぇ。石油依存燃料ではありますが、ガソリンよりは我々の懐には優しいし、環境にも優しいので、まずは輸入車からディーゼルを普及、ってのもアリじゃないかと。