なんかおかしくないか?

息子の友達には色んなタイプがいるのですが、その中の一人に秀才タイプの男の子がいます。運動は苦手だけど勉強はできる、ってやつですね。その子が息子にくれた手紙なんかを見せてもらうと、一年生にしては随分と字が上手だし、結構難しい漢字も使っていたりして、ちょっとビックリだったりします。
カミさんがその子のお母さんに聞いたところによると、その男の子は読書したり漢字を覚えたりするのが好きなんだそうで、学校の授業ではまだ習っていない漢字なんかも、どんどん習得していってるそうです。読書が好きなら必然的に漢字は覚えるでしょうし、漢字を覚えていくと、読書の方もどんどん楽しくなっていくんでしょうね。まだ一年生なのに、なかなか素晴らしいことだなぁ、と感心してカミさんの話を聞いていたのですが、実はこれには変なオチがありまして・・・。
その子は、作文なんかでも難しい漢字を書いたりしているそうなのですが、そのことについて、お母さんが担任の先生から、「まだ授業で教えていない漢字は使わせないようにして下さい。」って、注意されたそうなんです。えぇ〜!?なんなんだそりゃ、と驚きました。なんかおかしいですよねぇ。
親が強制しているならともかく、その子は好きで漢字を覚えていっているんだし、そもそも母国語なんですから、漢字は早く習得するにこしたことは無いと思います。習得した漢字はどんどん使ってみるべきだし、先生はその才能を伸ばす努力こそすれ、使うな!なんて事を言って止めるべきではないでしょう。
一年生で習う漢字なんてほんのわずかですからねぇ、そんなものに縛られていたら国語教育の本質的な部分を見逃してしまうような気がします。他の科目はともかく、国語教育だけは学校任せではいけないのかもしれないなぁ、と考えさせられた話でした。