400万台クラブの終焉

ダイムラークライスラーがついに、北米クライスラー部門を売却することになりましたね。しかも売却先は投資ファンドです。世紀の大合併と言われたのに・・・あっけないことです。この2つの自動車会社が合併した頃には、「400万台クラブ」という言葉が流行り、年間400万台以上生産する自動車メーカーしか生残れないと言われたものですが、今はもう誰もそんなこと言わないですよねぇ。400万台って、いったい何を根拠にした数字だったんでしょうね?
結局、弱者連合と貶されたルノー・日産が健闘し、独立を貫いたトヨタやホンダ、BMWプジョーシトロエンといったメーカーが堅実に生残っている訳ですから、経済専門家の言うことも結構いい加減なものです。
ところでクライスラーって、どんなラインナップだっけ?と思ってHPを見てみたら・・・日本で販売しているのは、PTクルーザーやボイジャー、300Cといったデカイのばっかり。あとはジープのシリーズですね。これじゃあ、ちと厳しいですよねぇ。それぞれは個性があって面白いクルマだと思うし、決してキライではないのですが、買うか?と言われれば私は買いません。いかにも環境に対する負荷が高そうで、世の中のトレンドに反したようなデカさではどうしても敬遠してしまいます。
買収するサーベラス投資ファンドですから、様々な手でクライスラーの価値を高め、いずれはまた売却するのでしょうが、リストラばっかり頑張らないで魅力的なクルマを世に送り出す努力をして欲しいですよね。結局はクルマに魅力が無ければジリ貧になるだけでしょうから。ローバーのような悲しい最期にならないことを祈るばかりです。