老舗の裏切りについて

大学を出るまで関西で育った私にとっては、かなりショッキングな話なので触れないでおこうと思っていたのですが、こうも毎日偽装の手口が次々と明らかになってくると、もう我慢なりませぬ。思わず書き始めてしまいました・・・そうです、赤福です。
毎日のように報道されている赤福の悪事の内容については、今更私がここで書くまでもない事なので書きませんが、ホントにもう呆れるばかりの酷い会社だったんですね。今日の日本経済新聞の夕刊によると、製造日や消費期限を先延ばしした包装紙に付け替えて再出荷する手法は、少なくとも40年前からあったとか。私は小学校の修学旅行がお伊勢参りだったくらいですから、ガキの頃から何かと赤福を食ってましたが、その頃には既に偽装工作をしていた訳です。まさに裏切られた気分です。
ニュースを見ていると、赤福の社長ってのは、このご時世にあってコンプライアンスの意識が根本的に欠けている人のようですね。それだけでも経営者の資格無しですが、危機管理能力も無いし、想像力も無いしで・・・いったい何を経営していたのでしょうか。聞けば老舗にありがちな、創業者一族が牛耳る同族経営だったようですが、そうなると従業員も何も言えなかったんでしょう。
それにしても、伊勢神宮のお膝元でよくもこんなアコギな商売ができたもんです。普通の日本人の感覚なら、罰が当たりそうでとても悪い事なんぞできないと思うのですが・・・。性根を入れ替え、経営者を入れ替えて赤福が復活できるのかどうか、今後も注目したいと思います。