資源高騰がもたらすもの

今日の日本経済新聞の朝刊に、「食品容器、減量へ新技術」という記事がありました。世界的に金属や原油、樹脂などの価格が高騰していることを受けて、食品や飲料のメーカーが容器を減量する新技術を相次いで実用化しているのだそうです。
缶ビールの缶の上部は強度を維持するために厚く作られているそうですが、アサヒビールはこの上ぶた部分の形状を工夫して、アルミの使用量を減らしているそうです。日清食品は、電子レンジで調理する即席めんのカップの底部を薄くする技術を開発し、コストダウンにつなげているのだとか。他にも、リサイクルの頻度を上げるなどして、資源を有効に使う動きが各社で加速しているようです。
このところの資源高騰は異常とも言える状況ですので、この程度の工夫ではコスト増を吸収し切れず色んなモノの値段が上がっているのが現状ですが、資源が安く手に入った時代には湯水の如く消費していても痛みを感じなかった我々が、資源高騰をキッカケに皆が様々な知恵を絞り、有限な資源を有効活用するべく工夫するようになったのは環境にとってはとても良い動きだと思います。
小麦価格が30%値上げだとか鉄鉱石が65%アップで合意だとか、新聞を見ていると鼻血が出そうな記事ばかりですが、これがエコにつながっているのだと思うと悪いことばかりではないなと思った次第です。ま、そうは言っても、何でもかんでも値上がりしている今の状況は、我が家の厳しい財政状況には全然シャレになっていないのでカンベンしてもらいたいのも正直なところなんですが・・・。