寂しい公衆電話

いつも乗り換えをする西武線の某駅のホームに、1台の公衆電話が設置されているのですが、ホームのど真ん中の便利な場所にありながら、使っている人を今まで見たことがありませんでした。誰にも使われず寂しそうだなー、と思っていたのですが、今日初めて使っている人を見ました。
会社からの帰り、その某駅の公衆電話の近くで急行が来るのを待っていたところ、初老の男性がスタスタと公衆電話に向かって歩いてきました。え、まさかアレを使うのか!?と思って見ていると、慣れた手つきでテレホンカードを取り出して電話機に挿入し、帰るコールをされていました。いやぁ、なんか久々にこういう光景を見てちょっと感動してしまいました。
考えてみると、イナカから上京してきた頃の私は公衆電話のヘビーユーザーだったんですよねぇ。携帯電話はまだまだ高価な時代で私なんぞが持てるはずもなく、会社の独身寮の部屋にも電話が無かったため、公衆電話は欠かせない通信手段でした。勿論パソコンなんてまだ使っていませんでした。営業で毎日外回りをしていましたが、会社や取引先との連絡も当然公衆電話でした。当時はそれが当たり前だったので、特に不便も感じていませんでしたが、ケータイの便利さに慣れてしまった今では、もうあの頃には戻れません。
ほとんど使われなくなったとは言え、戸外での必要最低限の通信手段を確保するという重要な役割担っている公衆電話、たまには若かりし頃を思い出して使ってみるのもいいかも。財布の中にはテレホンカードが数枚入ったまんまですし。いつか使うだろうと思って持ち歩いているのですが・・・全然使わないんですよね(笑)。