「炎舞」に圧倒される


山種美術館でやっている速水御舟展に行ってきました。朝から雨が降る中、恵比寿駅から歩くこと10分。土曜日なので混んでいるのを覚悟していたのですが、10時の開場直後に入ったこともあって、ゆったりと鑑賞することができました。
かなりの点数の絵が展示されていましたが、速水御舟といえば重要文化財にもなっている「炎舞」ですよね。中学生の頃に、美術の教科書か何かで初めてこの絵を見て、非常に印象に残ったのを覚えているのですが、実物を見るのは今日が初めてです。実際に「炎舞」の前に立つと、その妖しい美しさに圧倒されます。
さほど大きなサイズの絵ではないのですが、この世のものとは思えない幻想的な世界に、つい引き込まれそうな錯覚に陥ります。日本画の最高峰のうちの一枚でしょう。この絵を見る事ができただけでも、来た甲斐があったというものです。
山種美術館には初めて行ったのですが、こじんまりとしていて、落ち着いて絵が鑑賞できるいい美術館でした。12月からは「東山魁夷と昭和の日本画」展だそうです。これまたそそられる企画ですねぇ。行かねば!